1000人のユーザーアンケートから見えた、生活者の「暑すぎる夏」
JAPAN 8・8 PROJECTで語られた気候変動の影響は、決して専門家や企業だけのものではありません。アイ・グリッドがスマ電ユーザーを対象に実施したアンケートでも、多くの生活者が近年の夏の暑さを「異常」と感じ、その影響が日々の暮らしに及んでいることが明らかになりました。
※JAPAN 8・8 PROJECTについては、第1回連載【なぜ気候変動は「自分ごと」にならないのか】をご覧ください(https://igrid.co.jp/iglab/news/217/)
■ 「近年の夏の暑さに関するアンケート」概要
対象者 :株式会社アイ・グリッド・ソリューションズが提供する個人向け電力プラン「スマ電およびスマ電CO2ゼロ」契約者(回答数1000人)
実施期間:2026年7月23日から7月29日
実施方法:インターネットアンケート
集計方法:キーワード集計は回答単位ではなくキーワード単位で行っているため、同一回答内で複数カテゴリーに該当する場合は重複計上されます

JCLPが指摘する「認識と行動のギャップ」は依然として日本社会の課題です。一方で、今回の調査からは、暑さを入り口に気候変動を自分ごととして捉え、社会全体での取り組みを求める生活者も着実に広がっていることがうかがえました。気候変動がもはや遠い未来の話ではなく、生活者一人ひとりが日常の中で感じている現実になっているということです。
「暑さ」と「電気代」の間で揺れる暮らし
自由回答で特に多く見られたのは、エアコンの使用や電気代への不安の声でした。キーワード集計では、「電気代」「エアコン」「冷房」などに関する声が360件におよび、自由回答全体の約3分の1を占めています。
「外は暑いし家の中にいると電気代がかかって大変」 (30代 パート・アルバイト)
「乳幼児が居るのでクーラーをかけっぱなしにする事が多いが電気代が不安」(30代 会社員)
「命と電気代の天秤」(60代 自営業・自由業)
暑さから身を守るためには冷房が欠かせません。しかし、冷房を使えば電気代が上がるし、環境のためには節電をしなくてはという、葛藤や罪悪感も生まれてしまいます。このジレンマは、気候変動が単なる環境問題にとどまらず、家計や健康、日々の安心に直結する問題であることを物語っています。
「個人の努力だけでは限界がある」という実感
アンケートでは、社会全体での構造的な取り組みを求める声も多く見られました。自由回答の中では、「社会全体」「行政」「企業」「制度」「支援」「対策」などに関連する声が121件確認されました。また、「再生可能エネルギー」「脱炭素」「温暖化対策」「太陽光」などに関する声も147件寄せられています。
これは、生活者がすでに「節電すればよい」「個人が気をつければよい」という段階を超え、社会全体の仕組みそのものを変えていく必要性を感じ始めていることの表れです。
もちろん、一人ひとりの節電や省エネ行動は大切です。しかし、猛暑が長期化し、冷房利用が生活の前提となる中で、個人の我慢や努力だけに頼ることには限界があります。だからこそ今、誰もが無理なく快適に暮らしながら、結果として脱炭素につながる「社会の仕組み」へのアップデートが求められています。
子ども、ペット、屋外で働く人。暑さは避けたくても避けられない人たちに先に届く
自由回答には、自分自身のことだけではなく、子どもやペット、屋外で働く人々を心配する声も寄せられました。「子ども」「学校」「外遊び」に関する声は63件、「熱中症」や「健康不安」に関する声は178件、「屋外労働」や「通勤」に関する声は47件確認されました。
「子ども達が安心して遊べる夏に!」 (30代 会社員)
「子ども達の外遊びが出来ない事が心配」 (50代 会社員)
「外仕事の人に敬意」 (70代 専業主婦・主夫)
「ペットの熱中症心配です」 (50代 パート・アルバイト)
気候変動の影響や暑さのリスクは、生活環境や働く環境によって偏りがあり、誰もが同じように受けるわけではありません。だからこそ、暑さへの対策は個人の注意喚起だけでなく、社会全体で暮らしを支える仕組みとして考える必要があります。
(1000人の声 抜粋はこちら:https://go.igrid.co.jp/1000voice_202688)
アイ・グリッド社員も「暑すぎる夏」を自分ごととして捉えている
スマ電ユーザーアンケートからは、多くの生活者が気候変動を身近な課題として感じていることが見えてきました。実は、同じ思いはアイ・グリッドの社員の中にも広がっています。
JAPAN 8・8 PROJECT期間中に開催した全社会議では、社員一人ひとりが「暑すぎる夏」への思いや不安、未来への願いを吹き出し形式でTシャツに書き込み、参加しました。
そこに書かれていたのは、決して特別な意見ではありません。

「蝉の鳴き声、夕立の匂い、真夏のスイカ割り 大好きな夏を昔の話にしていいはずがない!」
「未来に残したいのは、酷暑の記録ではなく 夏の思い出だから」
「愛犬と気兼ねなくアスファルトの道を散歩できる夏でありたい」
「子供たちの将来に“夏”を残したい!」
こうした声は、スマ電ユーザーアンケートで寄せられた生活者の声とも重なります。そこにあったのは、再エネ企業の社員としての意見ではなく、一人の生活者として抱く率直な願いや不安でした。
生活者として。地域社会の一員として。働く一人として。そして次の世代へ未来をつなぐ大人として。それぞれが「暑すぎる夏」を自分自身の問題として受け止めています。
再エネという選択肢をもっと身近に
JAPAN 8・8 PROJECTを通じて、自分ごと化が進むほど、次に生まれてくるのが「では、私たちは何をすれば良いのだろうか」という問いです。イベントでも、個人の努力だけではなく、企業や自治体、社会全体の仕組みを変えていく必要性が繰り返し語られました。
だからこそ重要なのは、気候変動対策を「我慢」や「負担」として捉えるのではなく、誰もが無理なく参加できる選択肢として広げていくことです。
アイ・グリッドは、その一歩として、再生可能エネルギーの普及やEVシフトの促進など、日々の暮らしの中で、無理なく脱炭素へとつながる仕組みづくりに取り組んでいます。その取り組みの一つとして実施したのが、EV急速充電実質0円相当キャンペーンです。
アイ・グリッドが提供するスマ電ウィークエンドゼロは、法人施設の屋根上太陽光で生まれた電気を地域の家庭へ循環させる電気料金プランです。屋根上で発電した電力は施設内で優先的に消費されますが、工場や物流施設、商業施設などでは、土日昼間を中心に発電量が消費量を上回る時間帯が発生します。

スマ電ウィークエンドゼロは、この施設で使いきれない再エネを地域で余すことなく循環させることで、土日昼間の電力量料金単価0円で提供しています。本来であれば十分に活かされない可能性のある時間帯に、無理なく消費を促すことで、再エネを賢く使い切る社会の仕組みの構築を目指しています。
今回のキャンペーンでは、急速充電を実質0円相当で利用できる機会を提供することで、生活者にとって、経済的メリットがあり、利便性が高く、続けやすい「脱炭素につながるスマートな選択肢」を多くの方に体感していただくことを目的としています。
再エネを使うことが「おトクで便利」になることで、個人の善意や努力だけに無理な負担をかけることなく、脱炭素が当たり前に進む社会構造へと変えていく近道になると考えています。
(キャンペーンページはこちら:https://igrid.co.jp/smaden-weekendzero/2026evcp/)
おわりに:「暑すぎる夏」を終わらせるために
JAPAN 8・8 PROJECTを通じて見えてきたのは、気候変動が環境問題にとどまらず、暮らし、食、スポーツ、インフラ、地域経済、エネルギーに関わる課題だということでした。
スマ電ユーザーの声や社員のメッセージからは、多くの人がすでに「暑すぎる夏」を自分ごととして受け止め始めていることも見えてきました。一方で、自由回答からは「電気代への不安」「個人の努力の限界」が多く語られていました。これは「脱炭素に反対している」のではなく、“参加しやすい選択肢が不足している”ことを示しているのではないでしょうか。
自分ごと化は、ゴールではありません。そこから生まれる「では、何をするのか」という問いに対し、生活者や企業が自然と選びたくなる選択肢を増やし、行動につなげていくことが重要です。
「暑すぎる夏」は、未来に残すべき当たり前ではありません。
「暑すぎる夏」を終わらせるために必要なのは、個人の努力だけではありません。暮らしや産業を支えるエネルギーの仕組みそのものを進化させることです。
自分ごと化から始まった気づきを、社会全体の変革へ。アイ・グリッドはこれからも、再エネを無理なく選び、賢く使える仕組みづくりを通じて、その変化を後押ししていきます。
▶社員のメッセージを集めた「Tシャツ企画」の背景秘話はこちら【「暑すぎる夏を終わらせる」 ー Tシャツに書いた、私たちが未来と向き合う理由】

